『柳の下の二匹目のドジョウ』
アメリカ議会中間選挙で、マスコミも有識者も一人の例外も無く全員がトランプ(共和党)敗北を言っていたのに、
『アメリカに付いて行けば100年安心』の岡崎 久彦の部下で、日本版CIA(外務省国際情報局長)で、その主張のほとんどが護憲左派の有識者と重なる、あの孫埼享ですが、日本や欧米リベラル・メディアの約束事であるトランプ批判を今までは飽きることなく延々と続けているのです。
メディアも有識者ももちろん孫埼享も全員が異口同音に、トランプ大統領の弾劾の可能性とか、目の前に迫った中間選挙でのトランプ与党『共和党』の敗北を予測する。(一部では民主党の大勝利でトランプの弾劾確実とまで言い出していた)
ところが、アメリカ議会中間選挙(11月6日予定)の投票日が3週間後に迫った最終局面で、トランプ政権与党の共和党の勝利を孫埼享が予測したのですから驚きだ。
(犬が人を噛んでもニュースにならないが逆に人が犬を噛めばニュースになる。それなら、これは間違いなく大ニュースである。今回孫崎以外には他に主張しているものが一人もいないのである)
『世界がアッと驚く二年前の米大統領選の再来か、?』
2年前の2016年11月8日のアメリカ大統領選挙では世界も日本国内も同じ判断(民主党クリントンの勝利)で、マスコミや有識者で誰一人も共和党トランプ勝利を予測したものが無かったのである。ところが、ふたを開けてみればトランプ306対クリントン232の大差で、まさかの大どんでん返し。世界中がアッと驚いた。
★注、
この時(過激な反トランプであると公表していた)ムーア監督とかアメリカ在住の町山智浩など極少数はトランプ勝利を予測していた。小泉首相補佐官や外交官の経歴がある(右翼的論調が特徴の)岡本 行夫もトランプ当選後に『私はトランプが勝つと思っていた』と語っている。 孫崎享のつぶやき 2018-10-17 08:56
トランプ共和党掌握増、全体支持率上昇(Gallup44%)。中間選挙、民主党勝利の予測後退し共和党健闘。RCP上院 共和党優勢(+非選挙組)50、民主党 優勢(+非選挙組)44、接戦6、下院共和党優勢199、民主党優勢206、接戦30
・トランプ大統領の支持率、Gallupで44%。トランプ政権発足以来最も高い範疇。
・一つには経済成長。2018年第二四半期は年率ベースで4.2%。
・弱者攻撃(マイノリティ)、強者擁護(国民の本音ベース)の姿勢がトランプ支持者うけ
・トランプ政策は徹底した有権者調査実施の上決定。全体の動向でなく、元々トランプを支持している人々の反応をみて決定。
・現在中間選挙運動中であるが、共和党上院議員は殆どが、トランプ大統領が遊説に来るよう依頼し実施。
・トランプ大統領の閣内掌握は一段と強化されている。
・大統領選でトランプを支持した層は一段と支持体制を強化。
・中間選挙予測(RCP)
上院 共和党 優勢(+非選挙組)50
民主党 優勢(+非選挙組)44
接戦 6
したがって共和党過半数確保。 現在の共和党・・・孫崎 享 @magosaki_ukeru · 10月10日
今日の漫画、カバノー氏最高裁判事に就任の問題は上院決定前のFBI調査。短期間、極めて限定(カバノー氏訊問もなし)で新証拠なし。この事実でもって、民主党側は証拠なしの判事候補を有罪に扱ったの論展開。共和党支持上昇の現象を生み出す、見事な政治利用。
この1週間前(10月10日)の孫埼享のツイッターの内容ですが、うっかり読むと何時ものリベラルメディアの約束事(トランプや与党共和党の罵倒)に見える。
ところがである。慎重にじっくり読み返してみると『民主党側は証拠なしの判事候補を有罪に扱ったの論(を)展開。→ 共和党支持上昇の現象を生み出す、見事な政治利用』と、民主党の攻撃を利用したトランプ大統領の見事な(柔道高段者の高度なワザ)『返し技』になっているという詐欺か手品のような仕掛けになっている。
(★注、句読点『。』の前と後で、『悪いトランプ』の主張が180度逆に『良いトランプ』になっていた。多くの観衆の眼の前で素早く本物と偽物をすり替える手品の名人芸)
『フロイトやユングの心理学全盛だった一昔前のアメリカとは、大きく様変わりしていた今のアメリカ』
日本でも甲山事件のように『子供は嘘をつかない』との勝手な思い込みから冤罪が生まれているが、世界で唯一偽科学の『心理学』が猛威を振るったアメリカでは心理学を悪用した冤罪が多数生まれたことから信用力が地に落ちていた。
今回40年近い大昔の子供の時の記憶でトランプ大統領が指名した『最高裁判事就任』を阻止し様としたアメリカ民主党とかリベラルメディアですが、国民世論の圧倒的多数は『胡散臭い』と判断して逆効果に動いた。
『暴行された』と告発した心理学の女性大学教授ですが、証拠も無いし第三者の証言の類も一切無い。告発した事実(通常の恋人同士なら普通のこと)以外の前後の記憶がすべて忘れていたか曖昧なのです。(事件が起きた直後に訴えても犯罪にならない程度の些細な出来事だった)そもそも自分の子供時代を正確に覚えている人は例外中の例外である。(普通は必ず自分に都合よく適当に修正されていた)
いくら何でも『筋が悪すぎた民主党やリベラルメディアのトランプ叩き』
最初から『無理筋』のいちゃもんで、そもそも誰でも例外なく子供時代を振り返れば顔が赤らむような(誰にも知られたくない種類の)恥ずかしことを一度や二度は経験しているのである。(これらを全て忘れず覚えていると正常に生きることが困難になる)
子供どころか立派な大人でも沖縄戦での一般市民の集団自決強要では命令した日本軍将校が半世紀前の自分の記憶(集団自決の指示は無かった)だけを根拠にして、ノーベル文学賞の大江健三郎を訴えた裁判は有名である。ほぼ今回のトランプ叩きに狂奔する民主党やリベラルメディアと同じで、攻撃する心算が逆に邪まな自分たちの主張の間違いが明らかになって世論の支持を失う結果に終わる。(★注、集団自決を生き残った沖縄県の住民たちと、この将校の記憶が正面からぶつかったが、客観的な事実関係から日本軍司令官の方が敗訴する)
今年のノーベル平和賞は戦争での性的虐待や姓奴隷だったので、トランプ大統領を追い落としたいアメリカ民主党やリベラルメディア、日本のマスコミやいわゆる有識者たちは、『自分たちへの追い風だ』と、都合よく丸々勘違いしたのでしょう。
しかし『勘違い』にしても酷すぎる。
似ているようで、その中身がノーベル平和賞の方は決して許すことが出来ない深刻な『戦争犯罪』であり、もう一方は子供の他愛ないイタズラ程度の話。混同する方が如何かしている。
『官邸ホームページ(首相動静)によると、安倍晋三に一番多く会っている相手(政権の最重要人物)は北村滋』
今年のノーベル平和賞と直接的に関連しているのは安倍晋三首相のお友達による準強姦もみ消し事件である。明らかな性犯罪に安倍政権の中枢部が積極的に関与していた。
あるいは、同じく安倍首相お友達たちのネトウヨ文化人たちが『金儲けの売春婦だ』と口汚く罵っている日本軍従軍慰安婦(姓奴隷)問題であろう。(多分、これが本命だと思われる)
公安警察出身で外務省書記官(いずれも日本を牛耳る重要なスパイ組織)などの経歴がある中村格や北村滋が主導していた悪質な性的虐待とその隠蔽事件ですが、キーマンの中村や北村は現安倍自民党だけではなく前民主党政権でも重要な役割を演じている。(中村格は枝野官房長官の、北村滋は11年前の第一次安倍内閣だけではなく民主党野田佳彦首相の秘書官だった)
日本軍従軍慰安婦ですが、これは1993年(平成 5年)の河野談話以後『日本政府の公式見解』として歴代自民党政権が確認している事項であり、いくら不都合でも『無かったことにする』のは絶対に不可能なのです。
★注、
そもそも中曽根康弘元首相は海軍主計将校として『現地の土人女を集めて慰安所を建設して喜ばれた』と回顧録で自慢しているように、その存在自体は秘密でも何でもなく常識の範囲で当時は誰でも知っていた歴史的事実である。またインドネシアでは強制収容所のオランダ人の若い女性を現地の日本軍が無理やり従軍慰安婦に強制したことが戦争犯罪として裁かれ『裁判記録』も残っている。
孫崎 享 @magosaki_ukeru · 10月15日
今日の漫画、サウジアラビア反体制ジャーナリスト・カショギ氏がトルコにあるサウジ領事館に入った後行方不明、殺害され、体を解体して運び出したとの説
ドナルド・トランプ米大統領ですが、極最近ツイッターで『もしアメリカが支持しなくなったら1週間でサウジアラビアは崩壊する』とつぶやいたという。別々に生まれた一卵性双生児であるイスラム国(ISIS)とサウジアラビアこそが、まさに最大の不確定様要素であり、今後の成り行き次第では、世界中が仰天するトンデモナイことが起きる可能性がある。
イスラム教少数派(シーア派)のイランの最高指導者ハーメネイー師がISIS(イスラム国)の黒幕であるサウジアラビア(スンニ派で最も過激なワッハーブ派)を非難するために紹介した風刺画
木語<moku-go> イスラムの中国化?2018年10月18日 坂東賢治専門編集委員
明代に東アフリカに至る大航海を指揮した鄭和(ていわ)は中国雲南省のイスラム教徒の家庭に生まれた。父親の名は馬哈只(ばはし)。馬はイスラム教の開祖ムハンマド、哈只はメッカ巡礼を指すハッジの漢訳だ。
元代には色目(しきもく)人と呼ばれる中東、中央アジア出身のイスラム教徒が重用された。鄭和も色目人の家系だった。
当時、イスラム教は回回と呼ばれた。現在、主に新疆ウイグル自治区に住む約1000万人のウイグル族は・・・(この後は延々と中国のウイグル弾圧の人権侵害を書いているが省略)
アルカイダ(ISIS イスラム国)とサウジアラビア『同じ仕組みだった中国ウイグル問題と、カダフィ独裁政権を倒した欧米(NATO)のリビア民主化』
この毎日新聞オピニオン記事で一番驚いたのは、
『米国は同時多発テロ後、一部の独立派組織をテロ組織と認定し、ウイグル族をグアンタナモ基地で長期拘束したこともある。』
と、日本や欧米のリベラルメディアが全面応援している(人権侵害だと中国を非難している)ウイグル族の民主化組織が、実はアルカイダ(ISIS イスラム国)だったと暴露した偽装記事を(今回の孫埼享と同じように)誰にも分からないように書いていた。(普通に読むと中国当局を批判している風に見えるが、慎重に読むと180度逆に中国政府が正しいとも読める詐欺か手品の様な偽装記事だった)
★注、
10月18日の毎日新聞専門編集委員による短いコラム記事『木語』の驚きの記述ですが、にわかに大問題となったトルコのサウジアラビア領事館での不可解な猟奇事件と連動している可能性が高いと思われる。孫崎 享 @magosaki_ukeru · 10月11日
今日の漫画:「ジャーナリズムのサウジ流。締め切りが迫っていた。」殺害にサウジ皇太子サルマン関与の可能性。サルマンはイエーメン軍事作戦主導。対イラン強硬。国内政敵追放、当然トランプ政権と緊密な関係。ジャーナリストは米国に居住。米国社会無関心でいられない。
孫崎 享 @magosaki_ukeru · 10月17日
要チェックなるも、ジャーナリスト・カショギ氏がトルコにあるサウジ領事館に殺害された事件はにサウジ皇太子サルマンの指示とみなされている。事件後サウジ訪問のポンピオ国務長官とサルマンとの会談。米国が糾弾している雰囲気は全くない。孫崎 享 @magosaki_ukeru · 10月17日
ウッドワードの本FEAR(恐怖)はトランプに反する暴露本と位置付けられているが、(ウッドワードの)本ではトランプ+娘婿クシュナーのサウジ皇太子 支援を米国外交の勝利として称賛されていた。これに対する批判。
『まさに巧妙な詐欺かインチキ手品の様な無茶苦茶な孫埼享ツイッター』絶対矛盾の自家撞着
アメリカのリベラルメディアの筆頭というか代表格のワシントンポスト紙のボブ・ウッドワード記者はニクソン大統領への弾劾騒動のウォーターゲート事件で名をはせたが、今回のマスコミ総ぐるみの激しいトランプバッシングでも満を持して2018年9月11日にはホワイトハウスの暴露本FEAR(恐怖)を書いてリベラルメディアのトランプ叩きに全面協力している風に見られていた。
10月17日 孫崎 享@magosaki_ukeruに書いてあるように、
①ウッドワードの本FEAR(恐怖)はトランプに反する暴露本と位置付けられているが、
②本(FEAR 恐怖)ではトランプ+娘婿クシュナーのサウジ皇太子 支援を米国外交の勝利として称賛されていた。(それが事実ならボブ・ウッドワード記者は大失敗していたことになる)
③これに対する批判。
①と②と③とが、相互に根本的な部分で180度大きく矛盾していて意味不明。無茶苦茶な出来上がりなのである。
支離滅裂な孫崎享ですが、本当は何が言いたいのだろうか。
たとえ合戦の真っ最中でも、自分の味方側が不利になったことを敏感に察知した場合は躊躇することなく、素早く『義によって助太刀いたす』と勝ちそうな敵方に寝返る(正統な天皇が同時に複数人も並立していて、調略も下剋上も何でもありの)浅ましい『太平記』の様な世の中に世界が丸ごと突入しているのでしょう。まさに末世の動乱期で、150年前の王政復古や73年前の玉音放送(敗戦)のような大変革前夜なのである。
★注、
今後の予想ですが、73年前の朝日新聞など主要メディアが『玉音放送』一つで今までの鬼畜米英を全面撤回、一夜にしてアメリカ民主主義バンザイに180度転向したように、ワシントンポスト紙などリベラルメディアは勝ちそうな方(多分、激しく敵対していたトランプ側)に雪崩をうって寝返ることになるでしょう。
『どちらが正しいか』(客観的事実が如何か)には無関係に、ようは『どちらが勝ちそうか』ですべての物事が決定される。(古今東西の歴史をひも解けば誰にでも分かるように、勝つ側に味方しないと生き残れないのである)
『オピオイド危機、米中間選挙の重要テーマに』2018 年 9 月 20 日 ウォール・ストリート・ジャーナル
医療用麻薬の乱用問題に触れた選挙広告、2014年には1州のみだったが今年は25州に拡大
4年前の選挙キャンペーンでは取るに足りない付け足しにすぎなかった医療用麻薬「オピオイド」の乱用問題が、今年秋の米中間選挙では一部の主要レースの重要な論点の一つになっている。
広告調査会社カンタ-・メディア/CMAGのテレビ広告分野のデータに基づくウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の分析によれば、連邦議会選挙と州知事選挙の選挙広告のうち、オピオイド問題に絡むメッセージを含むものの放映回数は、今年これまでに25州で5万回以上に達している。前回の中間選挙があった2014年の同時期に行った調査では・・・
★注、
アメリカのニュースなら些細な事でも報道する日本国内では何故か今のアメリカ人の最大関心事であるオピオイド(処方箋の医療用麻薬)の蔓延をマスコミがタブーとして沈黙しているが、医療用麻薬(オピオイド)は今回の米議会中間選挙の結果に大きく関係してくるでしょう。(何しろ銃による死者よりも遥かに大勢が合法的に医者が処方する麻薬(オピオイド)の中毒で死んでいるのですから、普通の一般市民が無関心ではいられない。孫崎 享 @magosaki_ukeru
今日の動画:トランプ支持者はロック・コンサートの様に遊説演説に集まり、何時間もトランプが現れるのを待ち、彼の演説を興奮を持って聞く:
18:17 - 2018年10月18日
『既視感("déjà-vu"デジャヴュ デジャヴ)』
2年前の2016年12月8日のアメリカ大統領選挙の前にトランプ支持者の熱狂ぶりを、自分の眼で直に見た(反トランプ派の)映画監督マイケル・ムーアとかアメリカ・カルフォルニア州在住の映画評論家の町山智浩、歴代自民党政府の外交ブレーンで右翼的論調が特徴の政治評論家岡本 行夫など極少数の有識者だけはトランプ勝利を事前に正しく予測していた。
対照的に、その他の大手メディアも有識者もネットも護憲左派も同じで、なぜか全員が間違っていたのである。
岡本 行夫の場合はトランプ当選後に『私はトランプが勝つと思っていた』と語っているが、それにしても丸々2年間も経ったのに時間が止まっているかのようで、何とも無気味である。(トランプ賛成派のアメリカ市民もトランプ反対のマスコミや主識者たちも、より信念が強まっただけ)
『熾烈な2年前のアメリカ大統領選挙の"déjà vu" 』
客観的な科学的事実と自分の主観(主義主張や宗教。哲学)が一致しない場合、主観側を目の前の事実に合わせて変更『修正』するしか方法が無い。ところが、トランプ騒動だけは例外で、間違っていたマスコミとか有識者ですが、謝罪しないしだけではなくて、誰一人も自分の間違いを訂正しなかったのである。まさに近代科学(新しく分かった客観的事実)と一般常識『天動説』が正面衝突した400年前のガリレオ・ガリレイの宗教裁判の再来である。
★注、
本庶佑はノーベル賞受賞の喜びの記者会見で厳重な査読を行うネイチャーやサイエンスなど学術論文の9割は嘘だと喝破した。ところが、(学術誌のように)査読を行っても嘘が9割なら、査読を一切行っていない(入ってきた情報を編集するだけでそのまま垂れ流す)テレビニュースや新聞ではトランプ大統領が言うようにほぼ100%フェイクニュースになるのは当然の成り行きであった。