巨大なガラパゴス島「絆社会」日本国の警察・検察・裁判所など高偏差値「知的エリート」エスタブリッシュメント司法機関と、マスコミ有識者の不正 福井・中3殺害冤罪事件再審無罪判決の闇
再審で無罪が確定した袴田巌元死刑囚の姉のひで子さんからプレゼントされた巌さんの帽子をかぶり裁判所の中に入る福井・中3殺害冤罪事件の前川彰司さん(60)
福井・中3殺害
福井・中3殺害、再審無罪 警察・検察の不正認める 高裁金沢支部判決
1986年に福井市で中学3年の女子生徒(当時15歳)を殺害したとして、殺人罪で懲役7年が確定し、服役した前川彰司さん(60)に対するやり直しの裁判(再審)で、名古屋高裁金沢支部は18日、無罪判決を言い渡した。
増田啓祐裁判長は「前川さんが犯人であることの立証がされていない」と述べた上で、警察、検察の不正・不当な捜査・公判活動があったと認定。「刑事司法全体に対する信頼を揺るがせかねない深刻なものだ」と批判した。
弁護側は判決言い渡し後、検察側に上訴権の放棄を申し入れた。検察側が放棄すれば再審無罪が確定する。刑事事件を巡っては近年、再審無罪判決が相次いでおり、再審制度の見直しの機運がさらに高まりそうだ。

39年前の福井 中学生殺害で無罪判決 服役後の男性の再審で
39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件で、有罪が確定して服役した60歳の男性の再審=やり直しの裁判で、名古屋高等裁判所金沢支部は「男性を犯人だと認めることはできない」として無罪を言い渡しました。判決のあと裁判長は「39年もの間、大変ご苦労をおかけし、申し訳なく思っています」と謝罪しました。
記者会見で、前川さんは「やっと無罪を証明でき、今は正直ほっとしている」と心境を語りました。
1986年に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で、有罪が確定して服役した前川さんは一貫して無実を訴えて裁判のやり直しを求め、去年10月、名古屋高裁金沢支部は再審を認める決定を出しました。
裁判で1審が無罪、2審が有罪と判断が変わり、14年前の2011年には再審を認める決定が出されましたが、検察の異議申し立てを受けて取り消されました。
前川さんは司法の判断に翻弄されてきましたが、事件の発生から40年近くがたったこの日、再審で無罪が言い渡されました。
事件から39年「無罪を証明でき今は正直ほっとしている」
「多くの皆さんの力をいただいてここまで来られて、本当に感謝したい」、これまでの年月を振り返り「長い間、司法に翻弄され、1回目の再審請求からつらい20年余りを過ごした。どうしてこんなに時間がかかったのかという思いはあるが、『やっていない』という自分の反骨心が実ってよかった」
「無罪という判決でしたが、冤罪があったことを重く受け止めている。今も冤罪で苦しんでいる人がいるので、法改正に向けて頑張っていきたい」と述べ、再審制度の見直しを訴えていく考えを示しました(★注、再審制度云々に、裁判所に被告の無罪証拠を出さないので99.9%必ず有罪になるガラパゴス日本の「最良証拠主義」こそが大問題だが、もちろんNHKを筆頭にマスコミ有識者は誰も取り上げない不思議。これでは今後も我が日本国では冤罪は無くならないのである)
裁判長「当時の検察官 事実に反することをぬけぬけと主張」
前川さんの知人が「事件当日に見た」と証言したテレビ番組が実際には事件当日に放送されていなかったのに「当時の検察官は、テレビ番組のシーンが事件当日に放送されていなかった事実を把握したとみられるのに、もとの裁判で明らかにしなかった。
裁判所にも真実とは異なる心証を抱かせたまま有罪判決を出させ、これを確定させる。知らなかったと言い逃れができるような話ではない。当時の検察官の訴訟活動は公益を代表する検察官としてあるまじき、不誠実で罪深い、不正行為と言わざるをえず、到底容認することはできない」(★注、高偏差値の「知的エリート」である裁判官もNHK記者も、我が日本国の裁判で必ず99.9%有罪になる悪魔の伝家の宝刀「最良証拠主義」の存在の恐ろしさを熟知しているのである。一切悪魔的な仕組みを知らされていないのは善良だが愚かな我々一般市民だけ)
増田啓祐裁判長「再審に至らずとも無罪判決 確定の可能性 十分にある」
再審認める決定(2024年10月)
1986年3月、福井市豊岡の団地で、卒業式を終えたばかりの中学3年の女子生徒が自宅で刃物で殺害された。物的な証拠が乏しく捜査が難航。1年後に当時21歳の前川を逮捕。前川さんは一貫して無実を訴える。
【1審】
1審の福井地方裁判所は1990年(唯一の有罪証拠である)関係者証言がたびたび変わっていることなどを理由に「信用できない」として無罪の評決。
【2審】
しかし、2審の名古屋高裁金沢支部は1995年に「証言は大筋で一致していて信用できる」と無罪を取り消して懲役7年を言い渡し、最高裁判所で有罪が確定。(★注、そもそも被害者に落ち度がない残虐事件で懲役7年は軽すぎる。高裁裁判官も確実に有罪だと判断出来なかったので灰色の曖昧評決の7年の懲役刑で胡麻化した可能性が高い)
【再審請求】
前川さんは、服役後の2004年に、名古屋高裁金沢支部に再審を求めました。
裁判所は2011年、事件後に前川さんが乗ったとされる車の中から血液が検出されなかったことなどから「証言の信用性には疑問がある」と指摘し、再審を認める決定を出します。
これに対して、検察が異議を申し立て、名古屋高裁の本庁で改めて審理した結果、2013年に「証言は信用できる」と金沢支部とは逆の判断をして、再審を認めた決定を取り消し、最高裁判所は前川さんの特別抗告を退け、再審を認めない判断が確定しました。
【2回目の再審請求】
2022年10月、前川さんの弁護団は、名古屋高裁金沢支部に2回目の再審請求を行い、審理では再び、目撃証言の信用性が最大の争点となりました。裁判所との3者協議の中で、弁護団は検察に対し、証拠の一覧表などを開示するよう求めました。
検察は当初、開示を拒否し、裁判所が再検討を促した結果、一覧表の開示には応じなかったものの、当時の捜査報告書など合わせて287点の証拠を新たに開示しました。
1989年裁判の途中で警察が作成した捜査報告書で、有罪の決め手とされた目撃証言をした前川さんの知人が「事件当日に見た」と話していたテレビ番組について、テレビ局に照会した結果がまとめられていました。
該当シーンの放送日は、事件の1週間後で、事件当日には放送されていないことが明らかになった(★注、被告の無罪心証なので「最良証拠主義」で警察検察が隠し続ける)
去年10月、名古屋高裁金沢支部は、この捜査報告書について「証言の信用性評価に重大な疑問を生じさせるもので、確定判決が有罪と認定した根拠を揺るがすものだ」と指摘し、再審を認める決定を出しました。
決定に対し、検察は異議申し立てをせず最初に再審請求から20年、やり直しの裁判が開かれることになりました。
ことし3月、名古屋高裁金沢支部で再審の初公判が開かれ、検察は、改めて有罪を主張しましたが、新たな証拠は提出しませんでした。一日ですべての審理が終わり、7月18日に判決となります。
(抜粋)
★注、検察警察が被告に不利な有罪心証の証拠類だけを提出して、無罪証拠を隠す「最良証拠主義」では裁判所としては「冤罪かも知れない」と思いつつも有罪の判決結果にしかならないのである。
この厳然とした客観的事実を弁護士を含め我がガラパゴス日本国「絆社会」の疑似共同体の挙国一致のマスコミ有識者の大本営発表で隠す悪弊は少しも終わらない。何とも恐ろしい話なのである。
離島か山間僻地の消滅寸前の限界集落と同じ「逝きし世の面影」ブログ
しかも厳しいグーグル検閲(グーグル八分の)「お前たちは間違っている」(今までが間違っていた)とのオルタナティブな護憲左派「逝きし世の面影」ブログしか我が日本国だけの「最良証拠主義」を取り上げる者が無いのですから、ため息しか出てこない。